公開日:2026年8月7日|執筆:西川 薫(株式会社SCHEME 代表取締役)

ブランド物販の滞留在庫を見直す|5段階の診断手順

ブランド物販の滞留在庫を見直す5段階の診断手順
値下げを急がず、滞留の原因を商品ごとに切り分ける

ブランド物販の滞留在庫は、保有日数だけでは決まりません。出品後の反応が鈍くても、商品情報の不足、写真、販売条件、価格など、止まっている理由は商品ごとに違います。

まず診断対象を絞り、5項目を同じ順番で確認する。値下げや再出品は、原因を切り分けた後に判断します。

目次
  1. 滞留在庫の基準を先に決める
  2. 一覧から診断対象だけを抽出する
  3. 商品情報から保有期間まで5段階で診断する
  4. 診断後の対応を3つに分ける
  5. 変更内容と反応を商品単位で残す

滞留在庫の基準を先に決める

イラスト:滞留在庫の確認基準を書き出すチェックリスト
保有期間だけでなく、反応と費用を含めて確認基準を決める

確認対象は「一定期間を超え、閲覧や問い合わせなどの反応が鈍い商品」とします。固定の日数を全商品へ当てはめると、季節性や単価の違いを見落とします。

先に決める3つの基準

基準を先に固定しておくと、「何となく売れない」という感覚を商品単位の確認へ変えられます。

一覧から診断対象だけを抽出する

イラスト:商品写真と出品内容を照合して診断対象を絞る担当者
商品写真、出品内容、管理記録を照合し、確認が必要な在庫を絞る

管理番号、仕入日、出品日、販売先、現在価格、反応、保管場所を一つの一覧に並べます。基準を超えた商品だけを抜き出し、診断の対象にします。

売却済みなのに在庫へ残っている商品や、複数販路で状態がずれている商品は、販売改善の前に記録を直します。在庫数のずれと「売れない在庫」は別の問題です。

抽出時に分けるもの

商品情報から保有期間まで5段階で診断する

イラスト:滞留在庫を5段階で確認する診断ボード
一度に全部を変えず、5項目を同じ順番で確認する
  1. 商品情報
    ブランド、ライン、型名、素材、色、付属品が実物と一致しているか確認します。
  2. 状態と写真
    傷、擦れ、におい、金具、内側など、購入判断に関わる状態が説明と画像に表れているか確認します。
  3. 出品条件
    カテゴリ、配送条件、商品説明が、利用する販売先の現行ルールと合っているか確認します。
  4. 価格と比較条件
    希望価格だけでなく、状態と付属品が近い商品の販売情報を複数確認します。
  5. 保有期間と費用
    仕入原価、販売手数料、送料を整理し、変更できる範囲を決めます。

在庫と売上を同じ商品単位で確認する

仕入れから販売までの管理機能を、トップページで紹介しています。

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診断後の対応を3つに分ける

イラスト:診断結果から次の対応を選ぶ分岐図
原因に合わせて、修正・条件変更・保留のいずれかを選ぶ
診断結果ごとの対応

価格、写真、タイトル、説明を同時に変えると、どの変更が反応へ関係したか分かりません。一回の見直しでは、主要な変更を一つに絞ります。

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変更内容と反応を商品単位で残す

リユセルの管理画面で売却済み商品と販売結果を一覧表示した実画面
実際の管理画面では、商品ごとに売却日、落札額、販売額、利益を確認できる

変更後は、変更日、変更前後の内容、閲覧や問い合わせの変化、販売結果を商品単位で残します。売れなかった記録も、次の仕入れ判断に使える情報です。

最低限残す4項目

リユセルでは、リサーチ経由の落札品を在庫へ登録し、販売時の金額入力を売上管理へつなげます。レポートに表示される値下げ対象なども判断材料として使い、実物、費用、販売先の現行条件と照合して最終判断します。

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西川 薫(株式会社SCHEME 代表取締役)

西川 薫(株式会社SCHEME 代表取締役)

株式会社SCHEME 代表取締役。ブランドオークションでの仕入れとフリマアプリでの販売を自ら実践し、実際の取引にもとづいて本コラムを執筆・監修。大阪府公安委員会 古物商許可 第62111R061035号。

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