出品・商品撮影

中古ブランド品の出品写真
撮り漏れを防ぐ8項目

公開日:2026年9月8日|執筆:西川 薫(株式会社SCHEME 代表取締役)

イラスト:無地の背景でバッグの持ち手を整える女性と出品写真の見出し
撮る前に、見せる部位と撮影する順番を決めておく

正面はきれいに撮れた。でも、底の角や内ポケットが写っていない。中古ブランド品の写真で困るのは、撮り終えてから、状態を説明する写真が足りないと気づくことです。

バッグなら、下の8項目を横に置いて撮ると、どこまで済んだか確かめられます。8枚に収めるための表ではありません。左右の面や複数の傷は、それぞれ追加して撮ります。

バッグの撮影で確認する8項目

イラスト:正面から付属品まで8つの確認部位を並べた一覧図
バッグを例にした確認表。商品にない部位は省き、必要な面や傷は追加します。

最初は輪郭が分かる全体写真、その後に細部と状態の写真を並べます。各項目を撮ったら、スマートフォン上で拡大し、ピントが合っているかも見てください。

確認する部位撮る範囲見落としやすい点
1 正面持ち手を含む全体商品端の切れ、色、型崩れ
2 背面背面全体と外ポケット正面から見えない擦れや汚れ
3 側面・底面左右を別々に撮り、底と四隅も確認片側だけの傷、角擦れ、底のたわみ
4 持ち手・開口部持ち手の表裏と付け根、開口部握る部分の黒ずみ、付け根の傷み
5 内側内張り、底、各ポケット暗がりで見えない染みや剥がれ
6 表示・金具・縫製タグなどの表示部分、金具、縫い目反射で消える小傷、ほつれ
7 傷・汚れ位置が分かる写真と接写傷が複数あるのに、一つしか撮っていない
8 付属品販売に含めるストラップ、袋、箱など付属品自体の傷み、別商品の混入

財布なら「持ち手」を無理に当てはめず、折り目・コイン入れ・カード入れへ置き換えます。部位の名前より、その商品で購入者が確認できない場所を残さないことが大切です。表示部分の写真を載せることと、真贋を確かめることも別です。

撮影部位は、メルカリのバッグ・リュック類の出品ガイドでも案内されています。上表は、撮影時に使いやすいように部位を8項目へ整理したものです。

撮る前に、背景・光・商品を整える

イラスト:柔らかい窓光、バッグ、撮影位置の位置関係を示す説明図
光が強すぎるときは場所を変えます。図は配置の例で、固定の距離や角度ではありません。

背景は商品と同化しない無地にして、撮影台には今撮る商品と、その付属品だけを置きます。複数の商品を一緒に並べると、後で写真を選ぶときに取り違えやすくなります。

  1. 撮る商品を記録と結びつける。自分の管理番号を写真フォルダ名などに付けます。管理用メモや他人の個人情報は、掲載写真から外します。
  2. レンズを拭き、商品端まで入れる。全体写真は、持ち手やストラップが途中で切れていないか確認します。
  3. 光を整えてから、色を見比べる。強い直射光や色の違う照明が混ざる場所を避け、撮った画像と実物の差を確かめます。
  4. 金具は反射を逃がす。白く光って細部が見えないときは、商品や撮影位置を少し動かします。傷が消える角度の写真だけを残さないでください。

明るく見せるために色を大きく変えたり、傷を消したりする加工は不要です。掲載画像に気になる差があれば、まず撮影条件を直します。形を整える際も、詰め物などで実物の型崩れが分からなくなるほど補正しないようにします。

傷は「位置」と「程度」の2枚を組にする

イラスト:バッグの角の位置を示す全体図と、擦れを拡大した図の組み合わせ
説明図:接写に加えて位置が分かる写真を残すと、同じ傷をたどれます。

傷のアップだけでは、それが底なのか、正面なのか分かりません。先に面全体を撮り、次に同じ箇所へ寄って撮ります。写真の並びを変えたときも、二つを近くに置くと見比べやすくなります。

記載の型
「[場所]に[確認した状態]があります。写真[番号]でご確認ください。」
場所と状態は実物を見て埋め、写真番号は並べ終えた後に合わせます。

擦れ・剥がれ・汚れを全部「使用感」でまとめると、写真でどこを見るべきか伝わりません。一方、写真では分かりにくいにおい、べたつき、ファスナーの動かしにくさは、実際に確認した内容を文章で補います。

Yahoo!オークションの商品の状態に関する案内でも、軽微な傷や汚れを含め、画像と説明で補うよう求めています。

撮影した商品の情報を、出品準備へどうつなげるか。仕入れから販売までの流れを動画で案内しています仕入れから販売までの流れを案内する動画

掲載前に、現物・写真・説明文を照合する

イラスト:現物の右角の擦れを、写真と説明文へ対応させる3列の図
説明図:同じ商品、同じ部位、同じ状態を確認します。図中の擦れは記載方法の例です。

写真がきれいでも、説明文に「傷なし」と書かれていれば矛盾します。掲載する順番に写真を開きながら、現物と文章を照合します。

掲載可能な枚数や画像仕様は、使う販路の出品画面で確認します。枠が足りなくても、状態判断に必要な傷の写真を先に削らないでください。全体写真の重複を減らすなど、役割が重なる写真から整理します。

リユセルには在庫管理と出品文自動作成の機能があります。撮影で確認した状態を商品情報へ残しておくと、文案を見直す際の手掛かりになります。現物の状態や写真との一致まで自動で保証する機能ではありません。

商品情報の記録から出品文作成まで、支援範囲を確認できます。

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撮り終えたら、不足分だけを追加する

イラスト:8項目で全体を撮り、不足分を追加して、現物と写真と文章を照合する工程図
撮り直しは、どの情報が不足しているかを決めてから行います。

写真を増やす前に、「どの部位が見えないか」「どの説明に写真がないか」を確認します。正面ばかり何枚も撮るより、見えていない底面や傷の位置を補う方が、商品を判断する材料になります。

8項目をチェックし、足りない写真を追加する。最後に現物・写真・文章をそろえる。

この順番を商品ごとに繰り返してください。出品後に問い合わせが来た箇所は、次の撮影リストへ追加すると、同じ撮り漏れを減らせます。

仕入れから出品準備まで、進め方を確認できます

商品情報の整理や出品文作成など、利用できる支援の範囲をご案内します。

相談は無料です。無理な勧誘は行いません。

西川 薫(株式会社SCHEME 代表取締役)

西川 薫(株式会社SCHEME 代表取締役)
株式会社SCHEME 代表取締役。ブランドオークションでの仕入れとフリマアプリでの販売を自ら実践し、実際の取引にもとづいて本コラムを執筆・監修。大阪府公安委員会 古物商許可 第62111R061035号。

※掲載した図は説明用です。販路の画像仕様・規約は変更される場合があります。利益や販売を保証するものではありません。